2024年度 第2回昭和大学歯学部同窓会 ポストグラデュエートセミナー 後記
- 講師:
- 宗像 源博 先生
(昭和大学 歯学部 インプラント歯科学講座 教授) - 演題:
- 「インプラント周囲炎の対応と予防策」
- 日時:
- 令和7年3月9日(日) 10時~16時
- 会場:
- 昭和大学歯科病院 第二臨床講堂
2024年3月9日(日)、昭和大学歯学部同窓会主催の2024年度第2回ポストグラデュエートセミナーが開催されました。今回のセミナーでは、昭和大学歯学部インプラント歯科学講座の宗像源博教授を講師としてお迎えし、「インプラント周囲炎の対応と予防策」についてご講演いただきました。
本セミナーは、実習を含むハンズオン形式で行われ、インプラント周囲炎に関する包括的な知識と実践的な技術を学ぶ貴重な機会となりました。講義・実習では、以下の3つのテーマについて詳細に解説が行われました。
1. インプラント周囲炎の原因論: インプラント周囲炎の発生メカニズムやリスク因子について説明があり、適切な診査診断の重要性が強調されました。特にプロービングの意義と目的について詳しく解説いただきました。
2. インプラント周囲炎の基本治療(非外科治療): 早期診断と非外科的アプローチによる管理方法について紹介され、プラークコントロール、イリゲーション、抗菌薬投与に加えてインプラント周囲の環境改善について解説いただきました。
3. インプラント周囲炎の外科的治療戦略: 進行したインプラント周囲炎に対する外科的アプローチとして、水平性骨吸収および垂直性骨吸収への対処法について実習を交えて学びました。
実習では、プロービングの実施方法や骨吸収に応じた治療法について実際に体験しながら学ぶことができ、参加者にとって非常に有意義な時間となりました。今回のセミナーには約30名の先生方にご参加いただき、熱心な議論が交わされました。インプラント治療が一般化する中で、インプラント周囲炎への適切な対応は今後ますます重要になることが予想されます。本セミナーで得た知識と技術を日々の臨床に活かし、患者様の口腔健康の維持に貢献していきたいと感じました。
最後に、ご講演いただいた宗像先生、インストラクターとしてサポートいただきました医局の先生方、そしてご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
文責:学術委員 高橋夏大(40回生)