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2020年度第1回昭和大学歯学部同窓会ポストグラデュエートセミナー報告

演題:『インプラント患者トラブルをどう避ける? インプラントトラブルにどう対処する?』
~大学病院インプラントセンターの実際~
講師:宗像 源博 先生 (昭和大学歯科病院インプラントセンター センター長)
日時:2021年2月11日(木・祝) 14時00分~15時30分
会場:WEB開催(ZOOM)

 

 2021年2月11日(木)午後2時より、宗像源博先生を歯科病院にお招きしてご講演いただきました。
なお、今回の講演会はコロナの感染状況を鑑み、初めてのWeb開催にて行いました。普段参加が難しい地方の先生方なども含め日本各地から53名に参加をいただきました。
講演では、インプラント治療におけるトラブルからその対処方法まで、臨床経験の浅い私のようなインプラント初心者にも十分な理解が出来るわかりやすい説明を拝聴することができました。

 
(1) インプラントトラブルはどのようなものがあるのか?
現在はインプラントの技術が急速に進歩しているが故に様々な治療方針が立てられ、選択肢も多い。以前はCTの低い普及率や粗悪材料が原因でトラブルが起きていた。加えて現在では患者の来院回数や負担を減らす治療法があり、それらが原因でトラブルが起きることもある。主に即時荷重、抜歯同日埋入、GBR・GTR、ソケットリフトなどがあげられる。
 
(2) 万が一トラブルが起きたらどうなるのか? トラブルを対処するにはどうするか?
裁判まで発展した場合、裁判官は学会の治療ガイドラインをもとに判決を下すため、ネットでの情報、教科書の情報などを持ち出しても歯科医師に勝ち目はない。現代では患者がネットで簡単に歯科の情報を得られるため、無用な歯科知識を連ねたり、不定愁訴により治療を求めたりしてトラブルになることも多い。治療過程の写真を撮り、プロビジョナルレストレーションを保存しておくことが大事とのことでした。
 
 今回の講演を聞いて、自分のように経験の浅い歯科医師は基本に則り、ガイドラインによる治療をマスターした後、先端治療を学び治療法を取捨選択していくことが大事だと感じました。患者との信頼関係を構築してトラブルの発生を抑え診療に携わって行きたいと思います。
また、今回はウェブ開催のため講演のみでしたが、来年度以降、対面での実習等もできたら幸甚です。
 
 昭和大学インプラントセンターは日本一の埋入本数を誇ります。宗像先生はセンター長として、インプラント歯科界のリーダーとしてご活躍しておられます。
大変にご多用の中、ご講演をいただきました事に深謝申し上げます。
 

学術委員 原 隆蔵

 

 

 

 

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