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第3回 歯学部同窓会研究奨励賞を受賞して

第3回 歯学部同窓会
研究奨励賞を受賞して

昭和大学大学院 歯学研究科
 医科歯科連携診療歯科学部門
40回生 髙橋 夏大

 

 この度は第3回歯学部同窓会研究奨励賞を賜り、身に余る光栄に存じます。現在私は大学院歯学研究科に在籍しており、臨床では医科歯科連携診療歯科学部門にて、研究では歯科薬理学部門にて研鑽を積んでおります。
 今回応募いたしました研究は、学部6年次に執筆した「Investigation of osteogenesis changes in medaka larvae reared in normal gravity, simulated-microgravity and hypergravity environments」であり、日本宇宙生物科学会の国際誌 Biological Sciences in Space (Vol. 35, pp. 24-31, 2021) に掲載されました。本研究は、骨や歯などの硬組織形成における重力の役割を解明することを目的とし、遺伝子組換えメダカの稚魚を通常重力 (1G) および過重力 (5G) 環境下で水中飼育し、運動状態での骨形成への影響を解析したものです。メダカという小型モデル動物を用いることで、重力に反応する特異的組織を同定し、メダカ稚魚は重力変化に適応した骨形成能を有することが示唆されました。重力が骨形成に及ぼす影響のメカニズムを解明する上で重要な知見が得られました。今後の展望としては、今回変化が生じたメダカの顎骨を1Gと5Gで網羅的発現解析を行うことで、過重力に応答して石灰化が促進される新規遺伝子の発見が期待されます。
 さて、私と基礎研究との出会いですが、学部生2年次に選択授業「研究入門」の履修をきっかけに基礎研究に興味を抱きました。その後、4年次から大学院の講義や研究を先行して学べる「マルチドクタープログラム」を履修しました。約3年間、現在も所属しております歯科薬理学講座に通い、茶谷昌宏准教授のご指導のもと、研究に取り組んでまいりました。大学卒業後は本学大学院に進学し、引き続き重力と硬組織の関連性をテーマに研究に取り組んでおります。
 今回の受賞に際し、ご指導いただいた茶谷昌宏准教授、高見正道教授、そして選考に携わっていただきました先生方に心より御礼申し上げます。
 今後も歯科医療と宇宙医学の発展に貢献すべく、臨床と研究に邁進してまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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