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大臣表彰の受賞について

大臣表彰の受賞について

昭和大学 歯学部
口腔病態診断科学講座
口腔病理学部門
28回生 田中準一

 

この度、文部科学大臣表彰若手科学者賞を授与いただき大変光栄に存じます。本賞は高い研究開発能力を示した若手研究者個人を表彰する制度であり、対象者は生物科学のみならず人文学や工学など多岐にわたり、歯学研究領域からのこれまでの受賞者は私で7人目となります。受賞対象業績は「唾液腺オルガノイドを用いた唾液腺新規治療法開発の研究」で、私が昭和大学口腔病理学部門で大学院生として美島健二教授のもと研究を開始してから10年以上一貫して行ってきた研究テーマです。大学院生のときに与えられた幹細胞から唾液腺組織を作製するというテーマが、紆余曲折を経て現在ではヒトiPS細胞から3次元的な唾液腺組織を作出できるようになりました。医科領域では心筋や網膜などの分野でiPS細胞を使用した移植医療の臨床治験が開始されていますが、歯科領域では研究開発が進んでいない状況です。本受賞によって唾液腺再生医療の可能性が認められたことを大変嬉しく思いますし、これまでの研究成果を臨床の場に届けるためにさらなる研究開発に取り組む所存です。末筆となりましたが、本申請にあたってご推薦いただいた、当部門の美島健二教授、馬場一美歯学部長、大庭伸介教授(大阪大学)、岡野栄之教授(藤田医科大学)、そしてこれまでの研究活動に当たり多くのご指導とご助力をいただいた学内外の共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

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