上條賞・同窓会賞受賞者
上條賞 飯島由美
この度は上條賞という大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。このような賞をいただくことができたのは、ご指導してくださいました先生方、ともに勉強に励んだ友人、支えてくれた家族など多くの方のお陰です。心から感謝申し上げます。
昭和大学での学生生活を振り返ってみると、とても楽しく充実した毎日で、本当にあっという間の6年間でした。
1年次の富士吉田は、初めて親元を離れての生活だったので最初は緊張と不安でいっぱいでした。しかし、始まってみれば、富士山を眼前に見上げる素晴らしい環境のもと同室のメンバーにも恵まれ、また、寮祭などのイベントがたくさんあり、とにかく楽しい毎日でした。さらに、初年時体験実習など他学部生との合同実習もありましたが、学部の垣根をこえての交流は、考え方や価値観の多様性といったものが実感できて、人間的にも少し成長できたような気がしました。
旗の台キャンパスに移動した2年次以降は、全身の機能や構造、さらに歯科についての専門的な講義が続き、心身共にハードな毎日となりました。定期試験や進級試験のための勉強も大変でした。しかし、仲間との語らいはそんな辛さを吹き飛ばしてくれました。大学生活の中で得られた多くの友達は、私にとっては生涯の財産です。
5年次は、新型コロナウイルスの影響で、レポート課題などの自宅学習が半日、洗足の歯科病院での臨床実習が半日という形となりました。例年よりも臨床の現場で学ぶ機会が少なかったわけですが、臨床実習は、私に将来の歯科医師としての自覚と責任の重さの再確認を迫るものでもありました。
6年次も、オンラインでの授業形態が多くなりましたが、国試対策の講義に力を入れてくださった先生方、国試対策委員の皆様、苦楽をともにし励まし合ってきた友人のお陰で、集中力を切らすことなく勉学に向き合うことが出来ました。
現在、私は昭和大学歯科病院の補綴科で研修しており、後期は歯内科で研修させて頂く予定です。自分の知識や技術の未熟さを痛感する日々ですが、患者さんからありがとうと言っていただけることにやりがいを感じ、充実した研修を送っています。
最後になりましたが、これまでご指導いただいた先生方、いつも支えてくれた友人と家族に、改めて心より感謝申し上げます。学生時代に思い描いていた歯科医師像に少しでも近づけるよう日々精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
左から6番目が飯島由美先生
同窓会賞 木内 彩紀
この度は,歯学部同窓会賞という大変名誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。大変嬉しく、光栄に存じます。このような賞を頂けたのは、ご指導してくださった先生方、共に勉強に励んだ友人達、離れていても応援してくれている家族など、様々な方々の支えがあったからこそだと感じております。この場をお借りして感謝申し上げます。
昭和大学での6年間を振り返ると、充実した毎日であっという間の6年間でした。入学時は歯学部で勉強についていけるのか、友人達と仲良く過ごすことができるか不安がありましたが、1年次の富士吉田での寮生活ではそんな思いは忘れてしまうくらい良い仲間に出会うことができました。寮の部屋メンとは寮生活が終わった今現在でも仲良く交流させていただいています。歯学部だけでない、他の医療系学部の友人達と過ごした1年は協調性やコミュニケーションの大切さを身をもって学ぶことができ、医療人になるものとしての第一歩を踏み出すことができました。2年次から旗の台キャンパスに移動し、より専門的な授業や実習が始まりました。初めての定期試験ではこんなにたくさんの知識を覚えて理解できるようにしなければいけないのかと改めて歯学部の勉強の厳しさを痛感しました。そのような状況でも、ともに同じ試練に臨む友人達と励ましあい乗り切ることができました。4年次は学年末にCBTとOSCEがあり、1年次から4年次まで学習した基礎科目、臨床科目の総復習を行いました。低学年次には気付くことができなかった、基礎科目と臨床科目の繋がりなど新たな発見もあり、各科目を関連付けて勉強したことでより理解を深めることができたと思います。
5年次から臨床実習が始まり、教科書や授業で学んだことを実際に臨床の現場で見て肌で感じることができ、将来どのような歯科医師になりたいのか具体的に考えることができるようになりました。6年次はついに国家試験を受験する学年となりました。国家試験対策委員長を務めさせていただき、国家試験合格に向けて日々活動を行ってまいりました。同期からの様々な意見を取り入れ、良い環境を作り調整する事は困難に感じることも多々ありましたが、それ以上に同期からの協力や労いの言葉が嬉しく、活動の原動力となっておりました。ご対応してくださった先生方、協力してくださった同期の皆様、そして一緒に活動した国家試験対策委員の皆様に心より御礼申し上げます。
現在私は慶應義塾大学病院の歯科・口腔外科にて研修をさせていただいております。歯科治療を行う際に、患者さんの口腔内だけでなく、全身への影響も考えより良い治療をすることができる歯科医師を目指し、日々精進して参ります。
最後に、在学中関わってくださった皆様の温かいご支援に改めまして感謝申し上げます。昭和大学で学んだ医療人の精神を胸に、患者さんに寄り添える歯科医師を目指してまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
同窓会賞 斎藤大輔
この度歯学部同窓会賞という誇り高き名誉のある賞をいただき大変光栄に思います。この栄誉は私にとって非常に意義深く、喜びに満ちた瞬間でした。
歯学部での学びは私にとって貴重な経験でした。ここで、歯科医療の知識と技術を学ぶだけでなく、患者への思いやりと共感の重要性を理解しました。優れた教授陣や仲間たちとともに刺激的な学習環境で成長することができました。
1年次は青森から上京して寮生活を送りました。最初は不安もありましたが、富士吉田での1年間は楽しい思い出ばかりでした。仲間たちに恵まれ、共に学び、笑い、励まし合う日々を過ごしました。
2年次から本格的な歯学の勉強が始まりました。初めての領域で学ぶことが多く、挑戦の連続でした。しかし、将来患者さんの役に立てるという思いが私を支え、勉強に励むことができました。
4年次から本格的なコロナ禍が私たちを襲いました。歯科の学習や実習は増えていましたが、対面授業がなくなり、実習も学年を分ける必要がありました。時間も制限され、満足のいく学びを得ることはできませんでしたが、少ない時間でより多くのことを学ぶ意欲を持ちました。5年次は半日のポリクリだけで、患者との貴重な時間が制約されました。それでも、この困難な時期を通じて、柔軟性と創造性を養い、自己成長の機会を見出しました。
6年次は国家試験に向けて全力で勉学に励みました。友人との絆が私を支え、励まし合いながら試験に合格することができました。仲間に恵まれたことに感謝しています。
最後になりますが、今日までご指導いただいた先生方、先輩方、いつも支えてくれた友人や家族、そして後輩たちに心から感謝申し上げます。私は歯科医師として、また昭和大学卒業生として胸を張れるような立派な存在になるため、これからも精進してまいります。
引き続きご指導とご鞭撻をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
奥が斎藤大輔先生
同窓会賞 渡部玖充
同窓会賞を受賞して
この度は、歯学部同窓会賞という名誉ある賞をいただきありがとうございます。私がこのような賞をいただくことができたのは、熱心に教育してくださった先生方やいつでも味方でいてくれた家族のおかげです。周りの環境に恵まれたからこその結果だと思っています。心より御礼申し上げます。
昭和大学での生活は、楽しい1日や苦しい1日をこつこつと積み重ねていき、時には先の見えない道のように感じつつも、終わってみればあっという間の6年間でした。
1年次は、寮生活を友人たちと共に楽しく過ごしました。大自然の中での生活は新鮮であり、他学部のメンバーと実習やPBLに励んだことは良い思い出です。一生ものの友人に出会えたことも人生の財産だと思っております。
2年次は基礎の授業が本格化し、その内容の奥深さに驚愕する日々でした。理解が追いつかず苦しい場面もありましたが、この頃に、学ぼうとする意欲や自分の勉強の土台ができたと思うので、私にとってはとても大切な時期でした。2年次の終わりには研究入門を選択し、同期や1年上の先輩方とともに生化学の研究を行いました。先生方が研究のやり方や論文をまとめる方法を丁寧に説明してくださり、自分自身の視野が広がった良い体験となりました。
3・4年次では歯学の専門的な勉強が始まり、自分は歯科医師になるんだという意識が芽生えはじめました。基礎とはまた違う難しさがありましたが、実習を通して実際に手を動かしながら学ぶことができ、自分の将来像を想像できるようになりました。
5年次のポリクリはコロナ禍であり、臨床に携われる時間が半日であったり、大流行の際は病院に出向けない時期もありました。しかし、先生方がオンラインで学べる資料を用意してくださったり、半日という短い時間でもできる限りのことをやらせてくださったおかげで、充実した学びの多いポリクリとなりました。
6年次は人生で最も大変な1年間を過ごしました。本当に長く細く険しい道のりでしたが、2年次から5年次の間に必死に勉強していた自分自身が6年次の崩れそうな自分を支えてくれたように思います。また、先生方の非常に熱心な授業や質問対応には感謝してもしきれません。厚く御礼申し上げます。
現在私は、昭和大学歯科病院の協力型施設である鶴見歯科医院にて臨床研修をさせていただいております。日々自分の未熟さに打ちのめされながらも、今まで座学で勉強してきた内容を実際にできる喜び・やりがいを強く感じております。たくさんのことを吸収し、自分の力にしていけるように励んでまいりたいと思います。
最後になりますが、6年間を通して私と関わってくださった全ての方に心からの感謝を申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
昭和大学歯科病院
臨床研修歯科医 渡部玖充
左・飯島由美先生、右・渡部玖充先生