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2019年12月1日 学術講演会報告

2019年度第3回昭和大学歯学部同窓会ポストグラデュエートセミナー報告

 

講師:砂川 正隆 先生 (昭和大学医学部生理学講座生体制御学部門 教授)
関根 陽平 先生 (医学博士・歯学博士・鍼灸師)
演題:『歯科診療への東洋医学の応用』
日時:2019年12月1日(日) 10時~17時00分
会場:新東京歯科技工士・衛生士学校 4階

 

2019年12月1日(日)10時より、砂川正隆先生と関根陽平先生をお招きしてご講演いただきました。今回は歯科診療への東洋医学の応用に関してお話しいただきました。
砂川先生の講演では、一般医師における漢方エキス製剤の使用状況アンケート調査で実に80%以上の医師が現在漢方を処方していると回答したということ、医療用漢方製剤の医療費が年々増加されているということ、平成28年には、歯学教育モデル・コア・カリキュラムにも和漢薬の項目が収載されたことなどを挙げ、東洋医学的知識がとても重要かつ必要になってきているとデータを元に解説して頂きました。また、東洋医学的治療(鍼治療、漢方治療)の起源から、舌痛症や三叉神経痛、不定型歯痛などの難治性疼痛、口内炎、口腔乾燥症、顎関節症、嚥下障害、歯科治療に対する不安やストレス、術後の体力の増強等、様々なケースに応用できるよう、ハンズオンを通してご紹介くださいました。講演中に2種類の漢方薬(煎じ薬)を部屋で作ってくださり、香りを感じながら聴講し、試飲して味の違いを体験しました。
関根先生の講演では、どうして鍼が効くのか?どこに鍼を打てばいいのか?そんな疑問を直接講師に伺いながら、押手、取穴、歯科領域における使用経穴を実際に刺鍼する実習を行い、距離の近いご指導を賜ることが出来ました。西洋医学的対応だけでは治療に難渋するケースを誰もが経験したことがあると思いますが、東洋医学を次の一手として応用できるよう、受講者の先生方の診療の幅を広げてくれたと感じさせる、とても有意義なご講演となりました。
砂川先生は、漢方治療の科学的解明をはじめ、歯科分野への漢方薬保険導入にご尽力され、関根先生とともに、東洋医学界を牽引しておられます。お二人とも大変にご多用の中、本学でご講演をいただけました事に深謝申し上げます。
 

 

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