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2018年度第1回昭和大学歯学部同窓会ポストグラデュエートセミナー報告

講師:坪田 有史 先生 (東京都文京区 ご開業)
演題:『歯牙接着を活用したメタルフリー歯冠補綴』
―ファイバーポスト・CAD/CAM冠・ジルコニアなど―
日時:2018年9月8日(土) 18時~20時30分
会場:昭和大学歯科病院 会議室

 

2018年9月8日(土)の午後6時より、坪田有史先生を歯科病院にお招きしてご講演いただきました。今回はファイバーポストを利用した支台築造と、CAD/CAM冠・ジルコニア等のメタルフリー歯冠補綴に関してお話しいただきましたが、予定の2時間半(質疑応答含む)に通常の4時間分の内容を凝縮してご講演くださいました。
ファイバーポストを利用した支台築造の利点として、材料の弾性係数が築造用レジン5~13GPa、ファイバーポスト約30GPaと象牙質(12~19GPa)に近似しており、金銀パラジウム合金(85~95GPa)や銀合金(60~70GPa)と比較して歯質の破折が生じにくい事があります。もちろん残存歯質に一定のフェルールが存在すること、歯質との確実な接着処理がなされることが不可欠となります。ファイバーポストは2018年1月時点で16社から23製品が発売されているそうですが、これらの特性についてもお話しいただきました。
メタルフリー歯冠補綴では、ポーセレン、ジルコニア(金属酸化物)、2ケイ酸リチウムガラス、CAD/CAM冠について、それぞれの特性や接着に必要な表面処理等の詳細をご講演いただきました。
本年6月1日時点で都内の保険医療機関の60.4%が「歯CAD」の届け出をしているとのことでしたが、既にCAD/CAM冠を導入しておられる方はもちろん、強度や脱落の不安などでこれまで治療に取り入れておられなかった方にも、きわめて有意義なご講演となりました。
坪田先生は東京都歯科保険医協会の会長として、ファイバーポストをはじめ、部分被覆冠の支台築造、スクリューポストを用いない支台築造の保険導入にご尽力されるなど、歯科界のリーダーとして活躍しておられます。学会誌の執筆等でも大変にご多用の中、本学でご講演をいただけました事に深謝申し上げます。

 

(文責:庄司 晃)

 

 

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